クラック原因を知って安心!家のひび割れの種類と対応法
2024/02/08
住宅を所有する方々としての責任感は、住まいの状態に細心の注意を払うことから始まります。
特に外壁のクラックは、安全性と美観の両面で重要な意味を持ちます。
しかし、クラックにはさまざまな種類があり、その原因と対策も異なります。
この記事では、クラックの基礎知識から、そのリスクと対処法までをご紹介していきます。
□クラックの基礎知識!種類と見分け方
クラックには主に二つのタイプがあり、それぞれヘアクラックと、構造クラックと呼ばれます。
それぞれの特徴と見分け方、発生原因についてご紹介します。
1:ヘアクラックについて
ヘアクラックは、その名の通り髪の毛ほどの細さを持つクラックです。
幅は0.3mm以下、深さは4mm以下の微細なひび割れを指し、一般的に外壁表面に現れます。
このタイプのクラックは、外壁の構造材や内部の鉄筋に直ちに影響を及ぼすことは少なく、見た目が気にならなければ即座の修復は必要ありません。
原因としては、塗膜の経年劣化が主です。
紫外線や日光により塗膜が劣化し、素地の膨張収縮に耐えられなくなることでクラックが発生します。
また、施工上の問題も原因の一つです。
塗料の乾燥時間が適切でなかったり、素地と塗料の相性が悪い場合、クラックが生じることがあります。
2:構造クラックについて
構造クラックは、ヘアクラックよりも深刻な影響を及ぼす可能性があります。
幅0.3mmを超えるクラックは、外壁材が内部から割れている可能性が高く、建物自体の強度低下や雨水の浸入などを引き起こすリスクがあります。
原因としては、建物の構造的な問題や地震、不同沈下などの外的要因が挙げられます。
また、微細なクラックが進行して構造クラックになるケースもあります。
開口クラックにも注意が必要です。
窓や扉の周辺に発生し、斜めにひび割れるこのクラックは、建物の揺れやゆがみによって生じます。
雨水の浸入による雨漏りの原因となることも多いため、早急な対応が求められます。
□クラックによるリスクとその対策
クラックがもたらすリスクは、見た目の問題だけに留まりません。
ここでは、クラックによって生じうるリスクとその対策方法をご紹介します。
1:雨漏りリスク
クラックから雨水が浸入し、最終的には室内の雨漏りにつながるリスクがあります。
特に構造クラックや開口クラックは、雨漏りの原因となりやすいため、定期的な点検が重要です。
対策としては、定期的な外壁のチェックや、クラック発見時の速やかな補修が挙げられます。
また、防水機能を持つ塗料を使用することも有効です。
2:建物の耐久性低下
クラックを放置すると、外壁材の下地が腐食し、建物全体の耐久性が低下する恐れがあります。
最悪の場合、外壁材の全面交換が必要になることも。
早期発見と補修が最良の対策です。
また、耐久性の高い材料を使用することで、このようなリスクを軽減できます。
3:健康被害
雨水の浸入により、カビが発生しやすい環境となり、アレルギーや感染症のリスクが高まります。
定期的な換気や湿度コントロール、クラックの修復により、カビの発生を防げます。
4:シロアリの発生
クラックからの雨水浸入は、シロアリの発生を促し、建物の弱体化を招きます。
外壁の定期的な点検と補修、さらには防虫処理を行うことで、シロアリの発生を防げます。
5:美観の低下
外壁にクラックがあると、建物全体の印象が損なわれます。
定期的な塗り替えやクラックの修復によって、美観を保てます。
□まとめ
クラックは、ヘアクラックと構造クラックに大別され、それぞれに異なるリスクと対処法があります。
ヘアクラックは比較的軽度ですが、構造クラックは建物に深刻な影響を及ぼす可能性があります。
クラックがもたらすリスクとしては、雨漏り、建物の耐久性低下、健康被害、シロアリの発生、美観の低下が挙げられます。
これらのリスクを防ぐためには、定期的な外壁の点検と必要に応じた適切な補修が不可欠です。
美しく安全な住まいを維持するためにも、クラックに対する正しい知識と対策を身につけることが大切です。