FRP防水の施工方法とは?メリット・デメリットについてもご紹介!
2023/06/24
ベランダや屋上など外部からの刺激によって摩耗・劣化しやすい部分は、基本必ず防水加工が施されています。
防水加工の代表的な方法は数種類あり、劣化の具合や予算に合わせて選ばれます。
そして今防水加工の劣化が気になっている方にぜひ知っていただきたいのが、FRP防水です。
今回はFRP防水のメリットと施工方法をご紹介します。
□FRP防水のメリットとは?
FRPは「繊維強化プラスチック(Fiber Reinforced Plastics)」の略称で、住宅の防水加工に使われるFRPはガラス繊維を混ぜたプラスチック樹脂でできた白いシート状になっているのが特徴です。
防水加工にはウレタン防水やアスファルト防水などさまざまな種類がありますが、その中でFRP防水を採用するメリットは主に3種類挙げられます。
*メリット1.防水性・耐久性が高い
防水加工なので、防水性の高さは当然と思われるかもしれません。
加工の丈夫さは防水加工の種類によって異なりますが、FRPは代表的な防水加工の中でも宇宙ロケットに使われるほど優秀な防水力を持っています。
さらに他の防水加工と違いFRPには水を通さない「水密性」もあるので、より耐久性が高いのです。
*メリット2.軽量
FRP防水は1平米あたり約4キログラムと非常に軽量です。
築年数が経っていて重さに弱い住宅でも、FRP防水なら安心して施工できます。
*メリット3.工期が短い
どの防水加工も、施工時には塗膜やトップコートの乾燥時間がどうしても施工時間を長引かせてしまいます。
一方FRP防水は塗膜の乾燥時間が非常に短いのが特徴です。
トップコートの乾燥時間はかかってしまいますが、それでも1~2日程度で施工が完了します。
□FRP防水の施工方法とは?
FRP防水の施工は、以下の工程で行われます。
1.施工箇所を洗浄する
2.下地となる部分を調整する
3.FRP防水加工シートを敷く
4.樹脂を塗布してFRPを硬化する
5.トップコートを塗る
下地となる部分とは、実際に防水加工が施される予定の床や壁などです。
雨水が溜まると防水加工の劣化の原因になるので、FRP防水加工を施す前に、床面に勾配を設けることもあります。
洗浄・調整が完了したらFRPシートを敷き、ポリエステル樹脂を塗布して硬化させ、トップコートを塗ります。
完全に乾いたら完成です。
□まとめ
どの防水加工が良いかは人によって異なりますが、FRP防水加工は耐久性の高さや軽さに秀でており、工期も他の防水加工に比べて圧倒的に短いのがメリットです。
工期が長引くと普段通りの生活ができずどうしてもストレスが溜まってしまうので、工期の短さがFRP防水加工を選ぶ理由になったという方も多くいらっしゃいます。
もし防水加工の種類にお悩みの場合は本記事を参考に、ぜひFRP防水加工の採用を検討してみてください。