トタン屋根の種類はどのようなものがある?解説します!
2023/03/15
屋根は、住宅の住みやすさやデザインを左右する重要なポイントです。
色々な屋根の特徴を押さえておくことが、快適な住宅づくりにつながります。
今回のテーマは「トタン屋根」です。
その種類やメリット・デメリットといった特徴についてご紹介します。
□トタン屋根の種類をご紹介!
トタン屋根は、大きく3種類に分けられます。
1.波板トタン屋根
強度の増強を目的に、波のような蛇腹(じゃばら)の形にしたトタン屋根です。
その形により後から塗装することが難しいため、初めから塗装を施して形成されます。
最も一般的なトタン屋根と言ってよいでしょう。
2.瓦棒葺きトタン屋根
雨漏りに強い点が特長の瓦棒葺きトタン屋根。
芯木とよばれる瓦棒が垂木に打ち付けられ、打ち付けた芯木に金属板を巻き付けて釘で固定して形成されます。
屋根の勾配を緩やかにできるのも特徴です。
3.折板トタン屋根
波板トタン屋根よりも鉄板を大きく折り曲げて形成される折板トタン屋根。
台形が規則正しく連なっているのが特徴です。
前述した瓦棒葺きトタン屋根よりもさらに勾配の無い屋根に使用できます。
□トタン屋根とメリット・デメリットとは?
以下では、トタン屋根のメリット・デメリットをご紹介します。
両方ともよく吟味し、取り入れるか否かの判断につなげてください。
*メリット
1つ目は、軽量なところです。
具体的には、日本瓦の1/100、スレート屋根の1/4の重さしかありません。
重い屋根は積雪により建物の倒壊につながる恐れがあるため、豪雪地帯ではこのメリットは大きいです。
2つ目は、耐震性の高さです。
屋根の軽さにより重心が下がるため、揺れが小さくなります。
3つ目は、施工費用の安さです。
ガルバリウム鋼板は5000~8000円、瓦は8000~15000円くらいが相場ですが、トタンは4500円程で施工できます。
4つ目は、雨漏りのしにくさです。
トタン屋根は継ぎ目が少ないため、低勾配の屋根でも雨水が侵入しづらいです。
*デメリット
1つ目は、錆びやすさです。
鉄板のトタン屋根の塗料の耐用年数は、一般に7~10年と短いです。
2つ目は、色あせが生じることです。
色あせは見栄え的に悪いですし、錆びの原因にもなるため放置できません。
3つ目は、防音性・遮音性の低さです。
なお、遮音性のある塗料により軽減可能です。
4つ目は、風に弱いことです。
軽量であるため、強風や台風に飛ばされる危険性があります。
□まとめ
トタン屋根には、以下のメリットがあります。
・軽量
・耐震性の高さ
・施工費用の安さ
・雨漏りしにくさ
一方で以下のデメリットがあります。
・錆びやすい
・色あせが生じること
・防音性の低さ
・風に弱い
当記事ではトタン屋根の種類もご紹介したので、総合して導入するか否かを決めてみてください。