微弾性塗料とはどのような塗料?工程の特徴と合わせてご紹介!
2024/03/31
外壁塗装に使用する塗料には、複数の種類があり、それぞれが異なる特徴をもっています。
塗装の概要については知っていても、詳しい塗料の特性までは知らない方も多いですよね。
特に、微弾性塗料と弾性塗料の特性や違いについて、ご存知の方は少ないでしょう。
そこで今回は、微弾性塗料について、魅力や弾性塗料との違いをご紹介します。
塗料について知り、安心して塗装を行えるようにしましょう。
□外壁塗装における微弾性塗料の魅力!
微弾性塗料は、硬質塗料と弾性塗料の中間に位置する特殊な塗料であり、その魅力は伸縮性と耐久性のバランスにあります。
微弾性塗料についての3つのポイントを見ていきましょう。
1:特性と利点
微弾性塗料は、20℃での伸び率が50%〜100%と定義されています。
伸び率が高いため、外壁に微細なひび割れが生じた際にも柔軟に対応し、ひび割れの進行を防ぎます。
2:適用条件
微弾性塗料の適用には、外壁の素材や状態が大きく影響します。
特に、モルタル壁やコンクリート系の外壁と相性が良く、伸縮性がひび割れ防止に寄与します。
また、微弾性塗料の適用前には外壁の清掃や下地処理が重要です。
塗装前の準備を適切に行うことで塗料の性能を最大限に引き出せます。
3:長期的な保護
微弾性塗料を使用する最大の魅力は、長期的に外壁を保護できることです。
適切なメンテナンスを行うことで、塗装の持続性が向上し、結果として長期にわたるコスト削減に繋がります。
微弾性塗料は、耐候性にも優れており、日々の気象条件から建物を守る重要な役割も果たしてくれますよ。
□微弾性塗料と弾性塗料の違いは?
*作業工程の違い
微弾性塗料と弾性塗料の最も大きな違いは、作業工程にあります。
微弾性塗料は、下塗りに特別なフィラーを使用し、その上から任意の上塗り塗料を2回塗る工法です。
弾性塗料の場合は、シーラーの上から弾性塗料を2回塗る単層弾性工法や、さらに高弾性中塗り材を3回塗り、複層仕上げ塗材を2回塗る複層弾性工法があります。
*コストと耐久性
微弾性塗料の使用は、初期コストは抑えられるものの、弾性効果は1年から3年で失われてしまうことも。
しかし、上塗り層の耐久性により、長期間にわたって外壁を保護できます。
一方、弾性塗料を用いた複層弾性工法は、高い耐久性を持ちますが、その分コストも高くなってしまいます。
*メンテナンスの頻度
微弾性塗料を用いた塗装は、耐久性のある間は塗り替えの必要がありません。
しかし、弾性塗料を用いた塗装は、その性質上、定期的なメンテナンスが必要です。
特に、単層弾性工法を選択した場合、耐久性の低さから数年ごとの塗り替えが欠かせません。
□まとめ
硬質塗料と弾性塗料の中間に位置する特殊な塗料のことを、微弾性塗料といいます。
微弾性塗料は、伸び率が高く、初期コストを抑えやすい点が特徴的な塗料です。
魅力も大きいですが、弾性効果の維持期間のように懸念点もありますので、十分検討した上で選ぶようにしましょう。