外壁カバー工法のメリットとデメリットについて解説します!
2023/11/24
自宅のリフォームや修繕を検討しているけど、どの工法が最適かをしっかりと理解したいと考える方々へ。
この記事では、外壁カバー工法のメリットとデメリットについて解説します。
ご自身が自宅に最適な選択をする手助けになれば幸いです。
□外壁カバー工法のメリットを解説
ここでは、外壁のカバー工法のメリットについて紹介していきます。
1.工事費用が安い
外壁カバー工法は、既存の外壁を撤去する必要がないため、張り替えよりも工事費用が安くなります。
この点は、特に予算が限られている場合には大きなメリットとなります。
さらに、既存の外壁をそのままにすることで、廃材の処理費用や新しい外壁材の購入費用も削減できます。
特に、2006年以前に建てられた住宅でアスベストが含まれている場合、処理費用が別途かからないのも大きなメリットです。
アスベスト処理には高額な費用がかかることが多いため、その点を考慮すると、さらに経済的な選択と言えるでしょう。
2.工期が短い
この工法は既存外壁の撤去作業が不要なため、張り替えよりも短い期間で工事が終わります。
具体的には、外壁カバー工法で10〜14日、外壁張り替えで14〜21日が目安です。
この短い工期は、特に急なリフォームが必要な場合や、工事による生活の影響を最小限に抑えたい場合には非常に有利です。
さらに、工期が短いということは、それだけ工事にかかる人件費も抑えられる可能性があります。
長い工期だと、作業員が何日もかかるために人件費が増加しますが、短い工期ならそのコストを削減できるでしょう。
3.断熱性・遮音性が高くなる
外壁カバー工法を採用すると、2枚の外壁材が張り付けられるため、断熱性や遮音性が向上します。
この点は、特に冬季の寒さや夏季の暑さ、または騒音が気になる地域に住んでいる場合には大きなメリットとなります。
特化した建材を使用した場合より効果は劣りますが、厚みが出る分、熱や音が室内に伝わりにくくなります。
これにより、エネルギー費用の削減が期待できるだけでなく、家の中がより快適な空間となります。
□外壁カバー工法のデメリットとその対処法
カバー工法の注意点について3つご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
*使用できる外壁素材が限られる
カバー工法では、重い外壁素材を張ることが不可能です。
しかし、最近は金属サイディングでも「木目調」や「レンガ調」などのデザインが増えています。
*耐震性が低下する
外壁の重量が増すと、耐震性が低下します。
そのため、施工前に業者に耐震性を確認することが重要です。
*劣化した外壁には適用できない
大きなひび割れや反り、割れなどがある場合、この工法は適用できません。
そのような状態の場合、張り直しが必要となる可能性があるので注意しましょう。
□まとめ
外壁カバー工法は、工事費用が安く、工期が短い、断熱性・遮音性が向上するなどのメリットがあります。
一方で、使用できる外壁素材が限られる、耐震性が低下する、劣化した外壁には適用できないなどのデメリットもあります。
これらのポイントを総合的に考慮して、自宅に最適な選択をしましょう。